今月のくるみパン

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VOL.1

焦がしバターとくるみのハーモニーが抜群

葛飾区立石「ブーランジュリー オーヴェルニュ」

朝7時から店に並ぶ焼きたてパン

新緑が鮮やかな桜並木沿いに佇む、フランス風の外観。焼きたてパンの美味しい香りに誘われるように、店内に吸い込まれる人の姿はとぎれません。

この店が「今月のくるみパン」の舞台、葛飾区立石の「ブーランジュリー オーヴェルニュ」です。店名の由来は、フランスのオーヴェルニュ地方から。オーナーシェフの井上克哉さんがかの地を訪れた際、穏やかでのんびりした雰囲気に心惹かれ、「地元にこの空気感を再現したい」との思いを込めて名付けたそうです。今年で10年目を迎える同店は、「1日の始まりに焼きたてパンを食べて欲しいから」と、毎朝7時に開店。地元の人の食卓を豊かに彩ります。

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訪れたお昼時には、店前にも人があふれるほど。週末には遠方から車で訪れる人も多いとか

フィリングにファンが多い「くるみのココット」

お店で定番人気のパンのひとつが、井上シェフが独立前に開発し、コンテストで入賞した「くるみのココット」です。くるみを使った新しいパンを考えていた時に、たまたまココット型を見つけたことから生まれました。外面はデニッシュできれいな層をつくり、その中に、焦がしバターとくるみパウダー、くるみなどを使ったフィリングをはさんでいます。口の中で溶けるようなデニッシュ生地と香ばしいくるみの食感が絶妙に合った傑作です。

全部で180種類くらいあるパンの中で、くるみを使ったパンは常に10〜15種類。「ドライフルーツやナッツに合わせても相性がよく、デニッシュ系でもハード系のパンでも合う。とても重宝しています」と井上シェフ。ホールのくるみをそのまま使ったり砕いたり、時にはくるみパウダーを使ったり、パンに合わせてアレンジできるのも魅力だそうです。

「くるみのココット」以外では、イチジクと合わせた「フィグ・エ・ノア」、レーズンと合わせた「ノア・レザン」といったハード系のくるみパンもおすすめですが、素朴な「くるみあんパン」も不動の人気を誇っているとか。

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くるみのココット199円。焦がしバターのフィリングとサクサクしたデニッシュ、カリッとしたくるみの異なる食感が絶妙のバランスを生んでいます

新作パンのアイデアは美術館からも!?

数々のコンテスト受賞歴をもつ井上シェフのファンは多く、週末には遠方から車で訪れる人も少なくありません。10年で人気店を作り上げた井上シェフが、パン作りで一番大事にしているのが「発酵」です。「ハードなのかソフトなのか、その特徴を生かしたパンが焼き上がるよう、発酵に一番気をつけています。あとは生地に合う食材を選ぶことですね」。

新しいパンのアイデアは、何気ない日常生活から得ることが多いそう。「たとえば、パンの形は美術館で作品を見て思いつくこともあるし、全然関係ないことからひらめくものです。常にパンのことを考えているのは確かですね(笑)」。シェフの次なる新作くるみパン、楽しみにしています!

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フィグ エ ノア(大)220円、(小)115円。イチジクとクルミをふんだんに使った全粒粉のハード系のパン

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オーナーシェフの井上克哉さん。ハード系のパンが得意なシェフですが、「実は甘いデニッシュ系が好きです(笑)」と、こちらもシェフ自信作が揃います

【ブーランジュリー オーヴェルニュ】
東京都葛飾区立石6-5-7
TEL:03-3691-5102
営業時間:7時〜19時
定休日:無休(年末年始を除く)
アクセス:
京成立石駅・お花茶屋駅・青砥駅から徒歩15分