今月のくるみパン

くるみなどの食材を惜しげもなく練り込んだ曜日限定パン「パン ド シリアル」ブーランジェリー クープ

VOL.21

くるみなどの食材を惜しげもなく練り込んだ
曜日限定パン「パン ド シリアル」

ブーランジェリー クープ

幅広い世代に喜ばれる多品種のパンを提供

京王線のつつじヶ丘駅南口からほど近く。赤茶けたレンガづくりの建物の1階に構える、白いドアが印象的なかわいらしいお店。今回訪ねた「ブーランジェリー クープ」は、イートインスペースを設けない、店内販売専門の小さなパン屋さんです。店名の「クープ」とは、焼く前にパン生地の表面に刻む「切り込み」のことだとか。およそ40~50種類にもなるさまざまなパンを求め、多くの方が来店されています。


「土地柄なのか、お年寄りの方やお子さん連れなど、ご家族で来られる地元のお客様が多いですね」と語るオーナーシェフの猿田 剛さん。幅広い世代の方に飽きることなく選んでいただくため、いろいろな食感やテイストなど、できるかぎり多品種のパンをつくるよう心がけているそうです。確かに店内には、食パン、バゲットなどのハード系、クロワッサン、デニッシュ、サンドイッチ、カレーパンなどの惣菜パン、あんぱんなどの菓子パンと、ありとあらゆる種類のパンが並べられ、大人から子どもまで、幅広い世代に喜ばれています。

ブーランジェリー クープ 店舗外観写真

京王線つつじヶ丘駅から徒歩2分。赤茶けたレンガづくりの建物の1階に構える白いドアが印象的な「ブーランジェリー クープ」。イートインスペースを設けない店内販売専門の小さなパン屋さんです。



ブーランジェリー クープ 店舗内観写真

幅広い世代の方に飽きることなく選んでいただくため、できるかぎり多品種のパンを提供。地元のお客様を中心に、お年寄りから子どもまで幅広い世代に喜ばれるパンが並んでいます。

くるみとオレンジピールの相性が印象的な「パン ド シリアル」

まずいただいたのが、少し甘めのライ麦パン「パン ド シリアル」(600円/ハーフ300円各税込)。くるみを筆頭に、オレンジピール、レーズン、アーモンド、グラノーラ(オーツ麦、ココナッツ、アーモンドなど)、パパイヤ、いちじく、アプリコットといった食材を惜しげもなく生地に練り込んで焼き上げた一品。外はカリッと香ばしく、中はふわっとソフトな舌ざわりで、対照的な食感が楽しいパンです。さまざまな食材の風味が口いっぱいに広がるなか、香ばしいくるみとさわやかなオレンジピールの相性がとくに印象的です。「そのままはもちろん、サンドイッチやクリームチーズで召し上がってもおいしいですよ」(猿田さん)。火曜と金曜の夕方のみお店に並ぶ、曜日限定販売のパンです。

「パン ド シリアル」写真

「パン ド シリアル」(600円/ハーフ300円各税込)。外はカリッと香ばしく、中はふわっとソフトな舌ざわり。さまざまな食材の風味が口いっぱいに広がるなか、香ばしいくるみとさわやかなオレンジピールの相性がとくに印象的です。

くるみとカレンツの自然な甘みが感じられる「ノア カレンツ」

店名にもなっているクープ=切り込みが多く刻まれた細長い形状の「ノア カレンツ」(210円税込)。猿田さん自ら石臼で丁寧に挽いた小麦の全粒粉の生地に、ローストしたくるみと小粒の種なし干しブドウ=カレンツを練り込んで焼き上げたパンです。しっかりとした歯ごたえが特徴的で、見た目以上に食べごたえのあるパン。ハードな食感の生地のなかで、くるみのサクッとした歯ざわりがほどよいアクセントになっています。くるみとカレンツからは自然な甘みが感じられるため、何もつけずにそのままでいただきたい一品です。「小さくスライスしてあげれば、お子さんのおやつにもぴったりなので、お母さんにも好評です」(猿田さん)。

「ノア カレンツ」写真

「ノア カレンツ」(210円税込)。店名にもなっているクープ=切り込みが多く刻まれたパン。ローストしたくるみと小粒の種なし干しブドウ=カレンツを練り込んで焼き上げ、しっかりとした歯ごたえが特徴的。くるみとカレンツからは自然な甘みが感じられます。

顔の見える人から取り寄せた食材でパンを作りたい

いろいろな種類のパンを提供するため、あらゆる食材を扱う猿田さんに、パンで使うくるみという食材について伺いました。「くるみはパンの食材としてとても身近なもの。くるみがパンに入ることで風味や食感がガラッと変わるので重宝していますね。ヘーゼルナッツやアーモンドなどに比べて、クセがなくて何にでも合うので使いやすく、パンには欠かせない食材のひとつです」。


猿田さんの地元・茨城で農業を営む友人に特別につくってもらう小麦粉。その小麦粉と水だけでつくる自家製天然酵母。隣に位置する府中の養鶏場から仕入れる卵。猿田さんは厳選した食材にこだわります。「食材を選ぶとき、顔の見える人、つまり信頼する人から取り寄せた食材を使うようにしています。どう作られたのかが分かる食材を使ったパンをお客様に提供したいですからね」。


サラリーマンから転進、数店の人気店で研鑽を積み、2009年5月「ブーランジェリー クープ」をオープンした猿田さん。奥様のたか子さんと営むお店は地元から愛され続け、お昼過ぎに残っていたパンはわずかでした。人気のパン屋さんには、やはり早い時間帯に行くのがよさそうです。

オーナーシェフの猿田 剛さんと奥様のたか子さん写真

サラリーマンから転進、数店の人気店で研鑽を積み、2009年5月「ブーランジェリー クープ」をオープンしたオーナーシェフの猿田 剛さん(右)と奥様のたか子さん(左)。地元の幅広い世代から愛されるお店をご夫婦で営まれています。

【ブーランジェリー クープ】
・住所/東京都調布市西つつじヶ丘4-6-3
・TEL/042-444-7430
・営業時間/月~金8:00~19:30、土祝8:00~19:00
・定休日/日曜日
・アクセス/京王線つつじヶ丘駅徒歩2分