今月のくるみパン

香ばしいくるみがシンプルに楽しめる「くるみパン」/手づくりパンと焼き菓子の店 コトリパン

VOL.33

香ばしいくるみがシンプルに楽しめる「くるみパン」

手づくりパンと焼き菓子の店 コトリパン

毎日違ったパンに出逢える小さなパン屋さん

都民の憩いの場所として親しまれている清澄庭園から徒歩数分。オフィスや住宅街の中で営業する「コトリパン」は、いつもたくさんのお客さんでにぎわっています。「清澄白川と門前中町のちょうど中間ぐらいの立地なので、あまりアクセスはよくないんですけど、近隣の方々を中心にご利用いただいています」とおっしゃるのは、店主の辻 由香里さん。ちょうど当店で人気の食パンが焼き上がった時間だったこともあり、3~5人も入るといっぱいになってしまう店内は大盛況。おいしいパンを買い求めようと、お店の外にまでたくさんのお客さんが途切れることなく来店され、その人気の高さが伺えます。


人気の理由は手ごろな値段にもあるようで、「毎日通っていただけるように3~4品購入しても500円程度と低価格設定なんです」と辻さんの言葉どおり、ほとんどのパンが税込で100~200円台。近隣にはオフィスやマンションが多く、会社員の方々は毎日のランチに、主婦やお年寄りの方々は毎日の朝食やおやつにと、リーズナブルな当店のパンはうれしいはず。パンの種類にもこだわられていて、「毎日違ったパンに出逢っていただきたいので、焼き菓子、惣菜パン、菓子パンから季節限定品まで、100種類ほど出しています」という辻さん。早速おすすめのくるみのパンを伺いました。

コトリパン店舗外観写真

清澄白河駅と門前仲町駅の中間地点に位置し、清澄庭園から徒歩数分の住宅街にある「コトリパン」。開業は2012年の春。3~5人も入るといっぱいになってしまう小さなお店は、いつもお客さんでにぎわっています。



コトリパン店舗内観写真

焼きがし、惣菜パン、菓子パンから季節限定品まで、いつも100種類ほどのパンを提供する店内。小さなお子さんを連れた主婦の方も多いそうで、店内にはかわいいフィギュアも飾られています。

小粒のくるみが無数に練り込まれた「くるみパン」

当店でも人気の高いパンのひとつが「くるみパン」(200円税込)です。「パンの中に入ったくるみの歯ごたえと対象的に、パン生地はとてももっちりとした食感になっています」と辻さん。リング状に焼き上げられたパンの表面はほどよい焦げ目がつき、食欲をそそります。パンをカットすると小粒のくるみが無数に練り込まれていて、もっちりとしつつソフトな食感の生地と、歯ごたえのあるくるみが、シンプルでありながら後を引くおいしさです。「気をつけているのは粉の風味を出すこと。そのため一晩熟成発酵させています」と辻さん。「そのまま食べるのがもちろんおしいしいんですけど、レンジで30秒ほど温めていただくと、生地がふわっとしておいしく召し上がれると思いますよ」(辻さん)。あえてトッピングにドライフルーツなどは入れず、くるみだけを入れることによって、香ばしいくるみをシンプルに楽しめるパンに仕上がっています。

「くるみパン」写真

「くるみパン」(200円税込)。パンをカットすると小粒のくるみが無数に練り込まれていて、もっちりとしつつソフトな食感の生地と、歯ごたえのあるくるみが、シンプルでありながら後を引くおいしさです。

くるみの甘皮のほんのりした苦味がうれしい「くるみチョコデニッシュ」

次におすすめいただいたパンが、女性を中心に人気の菓子パン「くるみチョコデニッシュ」(180円税込)です。丸い形状のデニッシュ生地の中央に、大ぶりのくるみとチョコレートクリームがトッピングされたパンです。「サクサクしたデニッシュ生地にくるみをトッピングすることで、より歯ごたえのあるパンに仕上げました」(辻さん)。サクサクとした生地、くるみの香りと食感、チョコレートの甘さがいっぺんに楽しめます。「バターがふんだんに入った生地とくるみを一緒に焼き上げて香ばしさを出しています」(辻さん)。何層にもわかれてサクサクとした表面にたいし、生地の中はもっちりとしていて食べ応えがあります。また、甘皮が少し残ったくるみのほんのりした苦味と、どこかなつかしいチョコレートクリームの甘味がほどよいバランスで調和され、洋風のデニッシュでありながら、味わいはどこか和風テイストを感じさせます。

「くるみチョコデニッシュ」写真

「くるみチョコデニッシュ」(180円税込)。甘皮が少し残ったくるみのほんのりした苦味と、どこかなつかしいチョコレートクリームの甘味がほどよいバランスで調和したデニッシュパンです。

地域で暮らすたくさんのお客さんのために

「くるみはとても栄養価が高く、ローストしてパンに混ぜ込むとくるみの香ばしさが際立ってパン生地との相性がすごくいいんですよね。当店では、くるみを使ったパンは数種類とさほど多くはないですが、お店に並べるとすぐに売り切れてしまうんです」とくるみについて語っていただく辻さん。お客さんにも、くるみを使ったパンはとても好評のようです。


製パン学校で学んだ後、数店のパン屋で研鑽を積んだ辻さんは、パンづくりをとおして地域の方々と接するうちに、「お子さんからお年寄りまで、幅広い世代の方々に親しまれるパンを作りたい」と一念発起。共同店主の大川泰功さんと中心になって「コトリパン」を開業。開業当初は無我夢中だったお店も、一歩一歩成長してきたと感じているようです。


「とにかく毎日通っていただいても飽きられないパンをつくっていきたいですね。季節物にもしっかり力を入れて、地域で暮らすお客さんに毎日来ていただけるよう、楽しくてアットホームなパン屋さんを目指していきたいです」と辻さん。訪れるたびに違ったパンに出逢え、しかもリーズナブル。こんなパン屋さんが地域にあったら、これほどうれしいことはありません。

店主の辻 由香里さん

「とにかく毎日通っていただいても飽きられないパンをつくっていきたいですね。季節物にもしっかり力を入れて、地域で暮らすお客さんに毎日来ていただけるよう、楽しくてアットホームなパン屋さんを目指していきたいです」と語るコトリパン店主の辻 由香里さん。

【手づくりパンと焼き菓子の店 コトリパン】
・住所/東京都江東区福住2-7-21
・TEL・FAX/03-6240-3626
・営業時間/8:00~20:00
(パンがなくなり次第終了)
・定休日/月曜日
・アクセス/半蔵門線、大江戸線「清澄白河」駅から
      徒歩10分
     /東西線、大江戸線「門前仲町」駅から
      徒歩15分