今月のくるみパン

「圧力に負けちゃった~はちみつくるみとクリームチーズのデニッシュ~」/ ゆめ酵母 ひげのぱん屋

VOL.35

圧力鍋にかけたくるみが新食感
「圧力に負けちゃった~はちみつくるみとクリームチーズのデニッシュ~」

ゆめ酵母 ひげのぱん屋

いつでも焼きたてのパンが味わえる街の人気店

横浜市港北区。東横線の綱島駅を降りてにぎわいを見せる商店街を抜け、15分ほど郊外を歩くと見えてくる「ゆめ酵母 ひげのぱん屋」は、ユニークなオーナーの想いがつまったパン屋さんです。「以前出店した大手デパートの統括部長が、私の風貌から『ひげのパン屋にしろ』と指示されて。もちろん適当な感覚ではなく、マーケティング戦略的な視点なのかなと採用したんです」と語るオーナーの横澤 公(いさお)さん。ところがそんな和名の店名が、昨今トレンドの横文字の店名の中で目立つ効果を生み、しかも覚えやすくて親しみのあるパン屋として、この街で認知されてきたようです。


もうひとつ、街の人々から親しみを持たれているのが看板に掲げられた横澤さんの似顔絵。「当時小学生だった娘が、わずか1時間ほどで描いてくれたんですよ」と微笑む横澤さん。その娘さんは今、当店を運営する会社の総務を担当しています。「家族、スタッフ、お店の場所を提供してくれた方、そしてお客さん。私を支えてくれる人々が持つ、それぞれの夢の実現と、感謝の気持ちを込めて『ゆめ酵母』と冠しました」という横澤さんの出店当時の夢こそが、「いつでも焼きたてのパンを提供するお店」の実現だったそうです。今回紹介いただいたくるみのパンも、もちろん焼きたてのパンでした。

ゆめ酵母 ひげのぱん屋店舗外観写真

横浜市港北区。東横線の綱島駅を降りてにぎわいを見せる商店街を抜け、15分ほど郊外を歩くと見えてくる「ゆめ酵母 ひげのぱん屋」は、ユニークなオーナーの想いがつまったパン屋さんです。



ゆめ酵母 ひげのぱん屋店舗内観写真

「いつでも焼きたてのパンを提供するお店」として大人気のお店には、常時90~100種類の「焼きたて」のパンが並びます。パンを購入すると提供される無料のカフェを手に、外のテラスでくつろがれるお客さんも少なくありません。

「圧力に負けちゃった~はちみつくるみとクリームチーズのデニッシュ~」

新商品として登場したのが「圧力に負けちゃった~はちみつくるみとクリームチーズのデニッシュ~」(270円税込)というユニークな名のくるみパンです。「昔ご年配の方から『ごまが痛い』と言われたのがきっかけで。私も60半ばになった今、その気持ちが分かってきたので、くるみを圧力鍋にかけて食べやすくした。だから『圧力に負けちゃった』と名づけました(笑)」(横澤さん)。栗にも似た絶妙なやわらかさのくるみをハチミツで味付けし、デニッシュ生地のパンにトッピング。中にはクリームチーズが入れられ、まぶされたイチゴのドライフルーツの赤が、色味と味にほどよいアクセントを与え、甘さ、塩気、酸味の三味がうまく調和しています。「ハチミツってくるみやクリームチーズにめっちゃ合う。イチゴのドライフルーツも気に入っていて、このパンは私が好きな食材ばかりなんですよ(笑)」と横澤さん。やわらかなくるみの歯ざわりがとても新鮮なくるみパンです。

新商品として登場した「圧力に負けちゃった~はちみつくるみとクリームチーズのデニッシュ~」写真

新商品として登場した「圧力に負けちゃった~はちみつくるみとクリームチーズのデニッシュ~」(270円税込)。くるみを圧力鍋にかけて食べやすくした。だから『圧力に負けちゃった』と名づけました(笑)」(横澤さん)。

「圧力に負けちゃった~くるみと黒ごまあんのクイニーアマン~」

こちらも新商品の「圧力に負けちゃった~くるみと黒ごまあんのクイニーアマン~」(194円税込)。前述の「くるみとクリームチーズ」と同様、圧力鍋にかけたくるみを使用しています。「中国菓子の月餅(げっぺい)という饅頭が好きで、それにインスパイアされて考案しました。圧力鍋にかけたくるみを混ぜたごまあんを、月餅をイメージしたデニッシュ生地で包み、それを押し焼きして、べっ甲色に仕上げました」(横澤さん)。シュガーコーティングされた生地は、食べはじめは洋風ですが、中のくるみとごまあんを口に含めると中華風に変化し、食べ終わるころにはどこか和風な印象として終わる不思議なパン。トッピングのかぼちゃの種と、あんに入れられたやわらかいくるみの歯ざわりの違いも印象的です。「くるみ、ごま、あんの相性はばっちりで、私が好きな中国菓子でも定番。ぜひスイーツ感覚で若い女性に食べてほしい(笑)」(横澤さん)。

「圧力に負けちゃった~くるみと黒ごまあんのクイニーアマン~」写真

こちらも新商品の「圧力に負けちゃった~くるみと黒ごまあんのクイニーアマン~」(194円税込)。「中国菓子の月餅(げっぺい)という饅頭が好きで、それにインスパイアされて考案しました」(横澤さん)。

パンは人と人とをつなげるマグネット

「当初は単にくるみの食感と香ばしさが好きでパンに利用していましたが、身体を壊してからは、健康にいい食材として注目するようになりました。大好きな食材で健康にもいいくるみを、パン職人としてどうパンにアプローチしていくか。パンの食材に使うテーマとしては、最高にいい食材ですよね」と、横澤さんはくるみに対しての当初の印象が変わったそうです。


「とにかくできたてのパンを提供する店を出したい」という夢を叶えた横澤さんは、すでに次の夢を追いかけています。「カフェ、パン焼き小屋、いちごファーム&カフェを併設した新たな店舗を、横浜市都筑区に出店する準備を進めています(2016年4月現在)。そちらの店でも焼きたてのパンと心地のよい場所を提供していきたいですね」(横澤さん)。


パンや新店舗の話しをするときの横澤さんはとても楽しそうで、そんな雰囲気がお店にもあらわれています。「パン職人を専門職に限定せず、パートさんや一般の方など、だれもが同じレベルでパンづくりできる体制や環境を構築して、パンをもっと普及させたい。パンを人と人とをつなげるマグネットにしたいですね」(横澤さん)。「ゆめ酵母」の名にふさわしく、「ひげのぱん屋」の主人の夢は、まだまだ続いていきます。

店主の横澤 公さん

パンや新店舗の話しをするときとても楽しそうなオーナーの横澤 公(いさお)さん。「パン職人を専門職に限定せず、パートさんや一般の方など、だれもが同じレベルでパンづくりできる体制や環境を構築して、パンをもっと普及させたい」という夢を語る横澤さんは、今日も大好きなパンをお客さんに提供し続けます。

【ゆめ酵母 ひげのぱん屋】
・住所/神奈川県横浜市港北区新吉田東5-47-16
・TEL/045-540-1722
・FAX/045-547-3902
・営業時間/平日:9~18時 土日祝:8~18時
・定休日/月曜日 ※月曜が祝日の場合火曜が休み
・アクセス/東急東横線綱島駅から徒歩約15分
・URL/http://higenopanya.co.jp/